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『大企業病』というほとんどの日本の大企業が抱える問題

会社に対して「何か違うな」と感じ始めたのは、働き出してから自分の仕事が1周した2年目の秋ごろから。

僕は配属されてからずっと経理をしていて、最初の仕事は各部署の経理的指導と予算だった。1年目の夏終わりごろに配属されて、それから1年間は学ぶことが多くて、できることが増えたり、わかることがだんだん増えて頼られるようになっていくのが楽しかったし、やりがいもあった。

正直言うと、「経理の仕事は一番したくないです」と配属面談で言っていたし、配属されてからもずっとその気持ちは変わらなかったけど、数学的センスはある方で、物事を論理的に考えるタイプだから、仕事はあってるといえばあっていた。

それで、2年目。

1年間は必死に勉強しながら作業していたから、2周目はある程度仕事の意味や改善点、次の担当者のことなども考えながら仕事をやろう、と思って、いろんな工夫をしてみた。当時の僕は、それによって、上司や関係者から褒められたり、叱られたり、ということを想像していた。でも、実際は、ただなんとなく苦い顔をされるだけ。

 

「なぜ前例を変えるのか?」

 

当時は、もちろんそういった空気を出したりする人に対して、反発していた。「なぜ時代も制度もシステムも仕組みも変わっていく中で、化石みたいな無駄なことをし続けるのか?」「普通に考えたらわかることではないのか?」「考えながら仕事をしていないのではないか?」と真剣に考えていた。

それから3年くらいが経って、自分なりにいろんなことを考えた。その間、自分の仕事に対するプライドはあったから、目の前の仕事はキチンとやったし、それが評価されて大きなプロジェクトにいくつか関わらせてもらい、社内では「経理のエリートコース」と呼ばれる税金の仕事にも選ばれた。(その代わり、結構いろいろと好き勝手やってきたけれども。)

その中で管理職や役員と接する機会も多くなって、会社の仕組みも少しずつ分かってきて、分かったことは、

 

「前例をそのまま踏襲することが大企業で生き残る上で一番得」

 

ということ。自分の会社では、小さな成功はあまり評価されず、大きな成功はあるべき場所に政治的に利用される。そして、失敗はかなり大きく評価にかかわるか、闇に葬り去られる。そういった組織の中で、必要なことは失敗を減らす、もしくは自分以外のせいにするために前例を踏襲することと、政治力を磨くこと。だから、利口であればある人ほど、会社で生き残る術を実践していた。僕は利口ではないからそうなれないと思うけど。

 

そのころ『ソニーをダメにした「普通」という病』を読んでいて、その病気が、自分の会社だけではなかったことを知った。

ソニーをダメにした「普通」という病

ソニーをダメにした「普通」という病

 

日本の企業はどうしても大きくなると、守るべきものが増えて衰退してしまうんだろうと思う。実際に、TOPIX CORE 30という時価総額流動性の高い「いわゆる大企業」の株価指数は、2002年から2012年にかけて、24%も下がっているとか。

 

そして、この病気の厄介なところは、「人」ではなく「組織」が患っている、というところだと思う。日本の教育、歴史、政治、経済、などいろんな要素がからんで、個人の力でどうこうできないところまで来ているのではないか、と思っている。

 

少し前に、『半沢直樹』がドラマで流行りましたね。最新版が先日発売され、僕も購入しましたがまだ読めていません。

銀翼のイカロス

あのドラマがここまで流行ったのは、やはりそういった『大企業病』をみんなが「おかしい」と思っている、でも、それを誰にもどうにもできない、ということも分かっているからではないかな。

 

個人的には、こういった病を抱えた組織で、優秀な人がその才能を発揮することなく、「利口に」働き続けなければいけないことがすごく歯痒い。もったいないと思う。そして、そういう人はそういった企業では「損な」役回りをすることが多いのではないでしょうか。

そういった「損な」役回りをする人が、もっとイキイキと生活でき、社会がうまいこと回っていく仕組みづくりをどうにかできないものかな、と考えています。

僕もいつかは倍返しだ!

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